
第一、二のコミュニケーションができれば、アシスタントが理美容室での『経験』を言葉にすることが重要です。言葉として伝えられるようになると『教訓』を得ることで、それを『実践』することでコミュニケーション能力へと変換することができます。
今、アシスタント美容師のあなたがどのような知識があっても実践できなければ何の意味もありません。
知識が必要ではないというのではなく、まずはコミュニケーションが必要になります。
『経験→教訓化→実践』のサイクルを意図的に回していくことがポイントとなります。
情報、経験、考えで得た教訓も、それを実践に活かして新たな経験を得ない事には、成長につながりません。知識の成長であれ、技術の成長であれ、経験から教訓を実践してコミュニケーション、次の経験に活かすことが必要となります。
例えば第一、第二のコミュニケーションを実践できたのであれば、自然とお客様との距離が近くなり、アシスタントのあなたに対してお客様は興味を抱くかもしれません。
そのとき、周囲の情報ではなく、経験してきたことが実践できるネタになります。
美、服、食、旅、その他にも色んな経験をお客様に喋る実践があり、更に教訓化されコミュニケーション能力が高まります。
プライベートでも沢山の経験をして、興味を持って頂いているお客様にお伝えして更にアシスタントからスタイリストになるために教訓化してください。
しかし、そう言ったお話は第一、第二のコミュニケーションができ、信頼関係を築いたお客様だけです。
あなたが働いているのは美容室です。
興味を持って頂いている以外のコミュニケーションが取れていないお客様は美容室に来ているのにヘア、ケア、施術に関する話をされていなく、あなたの世間話を聞くのは不快な気持ちになっているケースが多くあります。
従って、コミュニケーションを取れていないお客様にはヘア、ケア、施術に関することでコミュニケーションを取り、信頼関係を作るためにはアシスタントであっても技術、知識は必要になります。
お客様はアシスタントでも理美容師のプロとして見ています。
もちろん悩みなどを受ける場合は明確でなければなりません。
そこにもアシスタントのあなたが理美容の知識を経験から得られたもので実践でき、また教訓化されていきコミュニケーションが取れて、お客様との信頼関係も築けていけます。
理美容師として、理美容室で働いている以上はお客様目線ではプロの理美容師に見られていることを心得てください。
また理美容師の接客は全く教わらないことが多いと思いますが、アシスタントで培われるもっとも重要なお客様との第一、第二、第三のコミュニケーションは全ての人への思いやりを持つ事でお客様との信頼関係、理美容室の信頼関係、そしてアシスタントからスタイリストになるまでの近道になるでしょう。